Wednesday 30 December 2009

年末日帰り箱根旅

知り合いの人に紹介してもらった日帰り温泉に友人と行ってきた。
昔の木造の建物のすてきな場所で、冷たい空気もまた清らかで、
まるで小さな教会の中にいるようで、
湯に浸かりながら話していると、なんだかとっても素直な気持ちになっていった。
言語というものが、いつになく私にとって大切になっている感じがして、
また、それが愛から発せられるように、なりたいんだなあ、と思った。
そしてそれに関しては極めて誠実でいたいなあ、と思った。


温泉を出るとまだまだ時間があったので、
ずっといってみたかった箱根神社(九頭龍神社)を目指した。
芦ノ湖の畔に赤い鳥居が立っていた。
湖から、山の中の社まで、真っ直ぐ貫く階段があり、
風がびゅうびゅう吹いて、湖の波も荒く立っていて、
名前の通り、そこに住む龍が、一気に上まで風と共に駆け上がってもおかしくない気配がした。





まだ青空に出ていた白い月が、ぴかぴか輝くのを見るまで、
友人が準備よくもってきてくれていたほっかいろをお腹に張って、
風の中耐えていた私たちは、
小田原に出て、炉端焼きごはんであったまり、
とっても優しい気持ちになったのだった。


みなさま、ほんとうにほんとうに一年、ありがとうございました。

Saturday 26 December 2009

受容2

依存でなく、本当に、その人を、自分の心の中に存在させること。

愛する人。
理不尽なもの。
自分が心の中で否定している人。

その人を否定しなくてはならないのは、
その人の何かで自分が否定されてしまう(ような気がしている)からで、
すなわち、私の存在がその人に依存しているということだ。

「本当」の意味で、人を、自分の心の中に存在させること。
人を自分の中にたくさん、たくさん、存在させること。

その「本当」がどんな感じなのかを「魔女仰臥図」で見たのかもしれない。
ものすごく怖かった。そして、ものすごく大切に思った。

Friday 25 December 2009

受容

上野の森美術館でやっているチベット展を見に行ったときの
「魔女仰臥図」に出会ったときの自分の心の動き方を見て、
「受け入れる」ということは私にとって重大なことなんだなあ、と思う。
この絵は、土着信仰が仏教を受容した図だそうで、
なんだかものすごくこわい想いがして、なかなか立ち去れなかった。



(「魔女仰臥図」九州国立博物館のサイトより)

Tuesday 15 December 2009

永遠の輪

かなでさんから30歳のバースデープレゼントが届いた。



大きな箱を緊張しながら開けていくと、
いつまでも頭に残るような、すごく豊かな香りと共に、
このリースが現れた。
かなでさん自身が作ってくれた生葉のリース。
月桂樹、ラベンダー、ユーカリ...全てが緑の輪。
あまりにも素敵で、
どうしたらこの子達にとって良いのだろうと聞くと、
これは乾燥していく運命だから、
その過程も楽しみにしてね、という。
開くかも知れない実と共に。
今年の始まりは、かなでさんと沖縄に行って、植物の話をした。
本当に素敵で、そして、私にとっては本当に特別なプレゼント。

あまりにも素敵なので、ここに。
本当にありがとう。

Sunday 13 December 2009

冬の歓喜


2009年11月27日撮影

言葉

もし、近い場所に、友達が存在しなかったとしても、
遠くの場所には必ずいるはず。
過去の人かも知れないし、未来の人かも知れないし、チベットの人かも知れないし、
どれくらい時間的に、空間的に隔たっていたとしても、
いる(もしくはいた)ということを信じて、
その人に対する言葉のようなものを、言葉と呼ぶのだと思う。

The definition of words: it blesses the life of a person who needs it, when delivered.

自分の存在に根拠がないように、
無限の広がりを友達にすること。

青空

20代の終わりに、大きな風邪を引いた。
何の前触れもなく、8.9℃の熱がでて、3日間8℃以下にはならなかった。
8℃を超える熱がでるとしたら、インフルエンザ以外に経験がなく、
間違いないと思って病院に行ったら、陰性だった。
咳も、鼻水も全くなく、極めて頭がすっきりしていて、
ただただ背骨から何から激痛の三日間だった。
熱が下がり始めたら咳が出始め、
なんだか今回の風邪は、悪いところ悪いところを順々に、
Aが治ればBという感じで、総なめしていった感がある。
何か精神のわだかまりまでさらっていったようである。

私を支配しそうだった、正体の分からぬ不安。
なんかすっきりと受け入れることができていた。
30になることも、仕事のことも、何もかも。
表現したいことがないと思っていた気持ちも。
あっさりとしたものである。
熱が上がって下がっただけなのに。

台風一過の如く。
大風邪バンザイ。