Sunday 13 July 2008

江ノ島デー

この一週間家から出ずに眠ってばっかりいて夜になってようやく少し本を読む、とかいう生活。
何読んでも全然面白くなくて、
毎日明日は多分とおもいながら、
目が覚めると、
このだるさを引きずってもやりたいことなんてない、と思って起きたことを後悔する。

一週間が経とうとしていたとき、
夕飯の前ママが言った。
”ねぇねぇ、ひきこもりなの?
かわいそうだから、この牛のたたきあげるね。
パパに内緒で。”
といってこっそり、二枚の牛のたたきをくれた。

今日、友達に朝起こされて江ノ島に。

海で隔たった小さな岩に、黒い鳥が一匹、私が見ていた間、約二時間、
時々羽を広げたり首を伸ばしたりしながら、
一歩も動かず一人で立っていた。

私はもっと自由でいていいはずだ、と思った。
波を見てたら、この2年間の色々なことを思い出した。

折角、なんの所属もないでいるのに、どうして拘束されている気でいるんだろ。
一つ、心の中でこれはもう終わりで、次だ、と思っていることがあることに気がついた。
箱の実験の先に見えるものをどうやって形にするか、
箱のままでも、顔のままでもない、その先。
もう一つには、だんご状態の世界。
団子の核になるようなものがないときでも団子。
そして、ずっと、何かのための今って感じで、
これからどうかなるために本を読むとか、そういう感じだったこと。

のびのびしようとおもった。

日が沈もうとして、帰ろうとした頃、ふとみると
その岩の周りに4, 5羽の黒い鳥が群れていた。

そしてすっかり日が落ちて八坂神社の鳥居をくだってきたら
法被に足袋のおじさんたちがごくろーさーん、と互いに声かけちりぢりになっていった。