Sunday 25 February 2007

重さの霊

私は、好きとか嫌いで動こうと思う、正しいとか正しくないとかではなく。
そしてどういうものを好むかという自分の趣味を高めていこうと思う。
これは私の性質。

ただ、もっと軽くなる必要がある。

趣味や美意識は原理主義となる危険と常に隣り合わせ。
ならば、軽さを持とう。
重く重く美意識を突きつければ、災難が起こる。
芯を持ってなお、軽く軽く身をこなせればいいのだ。

日高 敏隆さんの話を伺って2晩たって
自分で気がついたことはそれだった。
どんな生き物も、どんな個人も、その世界を持っている。
愛を持って、本当に生きていこうとするならば、
軽さがなくてはならない。
今の私は愛も深けれど憎しみも深い。これじゃ、ほんとの深みにいけない。
本当にやりたいことをやろうとするには軽さが必要だ。
というか本当にやりたいことというのは一個一個の出来事ではなくて
私の生全体としてどうあるかに関することなんだから。
それがやっとわかった。

ニーチェは、
重さの霊に抗して軽くなり鳥になろうと望むものは、己自らを愛さなくてはならない
といった。
自分に憎しみ、恨み、妬み、固執を持てば重くなる。
そういう重いこと、しちゃったこと、全部しっかり受け止めてしっかり愛して、
覚悟を決めれば、次から次へと軽く軽く飛び回っていくようになるはずだ。
愛を重いままで止めないで、軽いところまで持っていこうと思う。
これからの課題はそれなんだな、と発見できた。

2 comments:

ky said...

あ、ここに今日のわたしに必要なことばが載ってた。
作品に「かろやかになる」というタイトルをつけたことがありました。

Ayako Onzo said...

kanadeさん、ありがとう。
その作品みたかった。
とてつもなく、飲みにいきたい、かなでさん。