Tuesday 20 February 2007

月の覗き見

今日は修士の人のポスター発表会と専攻の卒業パーティがあった。

そのパーティの場で博士論文の審査をしてくださった先生が
にこにこしながら”君は本当にこの先哲学をやるの?”とお声をかけてくださった。
”君は最初からそういう傾向があったような感じだったしな。”
”僕は、思うのだけど、茂木研にいる学生さんは、
なんというか「科学」に満足してない人が多いのではないかって。
科学を根底から変えたいというような。”
ー”うーん、でも、
やはり「科学」のところできっちりなさってる方からみると
危うくみえるということなのかもしれません。”
”まあでも、僕は人類で、君は超人類かもしれないし、
だから僕が同意しようと同意しなかろうと、
遠慮しないでやりたいことをやりたいといえばいい。”
ー(超人!!なんだかニーチェみたいだ)
”だけどそう言う限りは、それをちゃんと作り上げないと。
でも君にいっておかなくちゃ、と思うのは、
そういうことをやるひとは、悪いカルトとかにはまらないように気をつけないと。”

そして、大久保さんの研究が、
自分にとって切実なことをやりたいっていってはじめたもの、という話が出たら、
”そうだよな、僕だって、エントロピーにこだわるのは、
僕自身が曖昧なことが大嫌いだからなんだ!!”
ー”ああ!そういわれてみると、まさにそういう感じですね!”

なんだか、月が後ろで笑っている気がする。

4年ぶりくらいに、学校の研究室に夜9時を過ぎるまでいてしまった。
みんながいて、それぞれのことをやっているようで、がやがやしゃべってて、
どこか遠くの、遥かに大きなことに見守られながら、かけがえのない一瞬がすぎていくような気持ちがした。

No comments: