Saturday 25 April 2020

いいことばかりではないから愚痴も

4月21日。
自宅にこもるひびがつづいて、体重が気になるので、
今日はランチは軽めにしたいな、と思って、
大きなりんごまるまる一つ、ヨーグルトを掛けてたべるなんて贅沢なことをしてしまおう、と思いつく。

両親は、ふたりで午前の散歩がてらに、ランチを自分たちで済ませてくるので、
今は私のことだけ考えれば良いのである。
しかし、りんごは母の好物だ。
なんとなく、ひとりで食べ尽くしてしまうのは、と思って、
居間のテーブルにすこしだけ小皿におすそわけをしておいた。

しばらく自分の部屋にこもって本を読み、一階に降りてくると、
廊下に、楊枝が一本転がった小皿がぽつんとおいてある。
居間から台所に行くか、トイレに行くか、というのが、母の自主的な二大行動パターンなのだが、
母はリンゴを食べ終わって、お皿を持って立ったは良いが、
間違ってトイレに行く方のドアを開けたら、がらん、と廊下が拡がっていて、
困って下に置いたのだろう。

たとえば、カラスが荒らしたゴミ捨て場の様子は、
これは悪意を持った人間の荒らした様子とは違うな、と一目で分かるように、
ぽっと、玄関前の廊下に小皿などおいてあると、
妙な存在感で目に飛び込んでくるのである。
そういう気持ちの傷付きは、ずっと続いている。

4月20日。
夕食中、母の箸から何か小さな物が落ちてしまった。
母は、それを絨毯から指でひろって、
まだ一口も口を付けていないお味噌汁の中に捨てた。

普段からお味噌汁はあまり母は好まないようだが、
自分がいらないからといって、それをゴミ捨て場にするのはどうかと思う。
つくった私の目の前で。

元気でいてくれるだけ、いいのだけれども。

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