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初栗
我が家にていつも農業でお世話になっている方々を招いての収穫祭。
物置の屋根の下の地面にシートを引いて、お膳をたくさんだして、
青空の下、お膝してみんなで野菜切り。
幼なじみのなおちゃんに久しぶりにあった。
ちょっとあやちゃん、ピーマンの種、とばさないでよ。
なおちゃん、その芋の厚さどうなの。
農業を教えてくれているおじさんたちがてきぱき炭をあつかって、
奥様方がてきぱき周りで動いている。
みんな汗だらだらだった。
落ち着いて、みんなが座って食べ出した頃、
雷が鳴って、雨がざあざあふってきた。
頭上のちょっとした屋根の下、地面に座って、窓枠もなく、
こんなに低い目線で、こんなに直接的に
雨を感じたことってあったっけ?
雨が地面で跳ね返った細かな粒子が充満して、
一気にひんやりとした空気が流れる。
まるでお月見をしているような気分になって
みんなの会話を横に、
一人ぼーぜんとした。
森の中でたくさんの木に守られて雨に濡れずにいるときみたいな一方で、
灰色の雲とたくさんの雨粒が水たまりとなってどんどんどんどん流れてく。
誰が始めたか、いつのまにかみんなは私の死んだおじいちゃんの話をしていた。
死ぬ数ヶ月前、畑で隠れて一升瓶を飲んでいたんだよ。と。
きっと雨と一緒におじいちゃんの魂も一緒に来たんだろう。
おじいちゃんは大事に栗を育てていたからね。
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パパとおじさん