窓から。
爽やかな朝。久しぶりの晴れ。冬晴れのような春晴れのような。
薄い淡い青の空に白金の太陽。
薄ピンクに色づきいくらか花の落ちた梅の木が見える。
ひんやりとした、でも朝日を映した風が入って、白いカーテンを揺らす。
風の音、鳥の声、ストーブ、その上のやかんの音。
ラーゲルクヴィストの「巫女」を読んでいたら朝になった。
ここのところ、神のことばかり考えている。
私は特定の宗教を持たない。
「霊?では、あの方の霊って何じゃ?崇高さと偉大さだけなのか?高貴?ただそれだけなのか?
もしそうなら、もしそんな単純なことなら、じゃあ、なぜあの方のものになるのがあんなに苦しかったのだ?
それならなぜ苦しみ、苦痛で悲鳴をあげにゃならんかったのじゃ?
それじゃ、なぜあの方の愛は優しく穏やかでは
ーそう、わしが愛とはこうあってほしいと思うようなものではなかったんじゃ?
なぜその愛は安心感を、わしがいつも願っておった、心の奥底で願っておった安心感を与えてくれなかった?
あの方の愛は素晴らしく、救いであるのに、なぜ恐ろしく、不安をそそり、残酷で節度を欠いているんじゃ?
なぜ同時にそうなんじゃ?なぜ至福で満たしておられる最中にこの首を絞められた?
そして、もっとも近くに思われたときに、一番あの方を必要としたそのときに、このわしめをお見捨てになったんじゃ?
あのお方は誰だ?一体どなたなんじゃ?」
(岩波文庫「巫女」より)
Monday 2 March 2009
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むむむ
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