茂木ラボのクリスマススペシャル(ふだんとは違う自分になって、作品をひとつしあげて発表し合う会)で、今年出した作品は
身体をつかって自分の声で表現する詩(spoken poetry)で、
入院しているおばあちゃんの詩。
タイトル Shutter
決めつけてはいけない
"食べられない"といっていても
次の日にはバナナジュースを一口飲んでいる
決めつけてはいけない
死んだはずの"夫が迎えにくるからそこをよく見ていて"といっても
次の日には"あの人が死んだことは知っているね"とこちらをさとしてくるのだから。
手にはめられたグローブを外して、預かっていた指輪をはめたら、
安心して眠りにつくのだから。
近づいているのか、遠ざかっているのか。
小さくなっているのか、大きくなっているのか。
決めつけてはいけない。
目を開けるたび、景色は全然違うから。
Wednesday 18 December 2019
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