雨でむずかしかった日食。
最大日食の直前、
黒い雲がぐんぐん動いて、みんな去っていった。
青い空と白くて軽い綿みたいな雲の世界が広がった。
青がそのままどんどん暗くなっていった。
爪の先でなぞれるかどうかの細い細い三日月の光。
このまま、宇宙とつながるということではないだろうか。
光はドアを閉じるようにどんどんどんどん細くなる。
青い空はどんどん透けていって宇宙の色になる。
森はどんどん灰色になる。
幹、枯れ葉、椿の実、蜥蜴の体の水滴と艶。
雨に濡れて、このまま世界がとまるみたいに。
雨の日の色でもない。夜の色でもない。
最後の光、漏れて、溜まって、金色の光。
目を開けていられないほどの。
最大を迎えたのか、雲が覆ったのか、
静かな時間。
その灰色の時間。
肌が少しひんやりした気がした。
森も、空も、赤かった。
約一時間、恍惚の時間。硬骨の時間。
まぶしすぎるのか、何なのか、目から涙がいっぱい出たけど
何を感じているのかも分からなかった。
肉眼で見えた、淡い水色の空の白の三日月の太陽が忘れられない。
姿を現しては消して、現しては消して。
太陽は月になっちゃった。
でも時々、まんまるの時と同じくらいの光を出して、
やっぱり自分は太陽で、まんまるであることを思い出させながら。
そういうときに日食眼鏡で見ると、
真っ黄色のとろけそうな卵の色の三日月になった。
ただただ、許容量を超えた日。
ただただ、奇跡の日。
宇宙に手が届きそうな日の、
淡い淡い空に浮かぶ真っ白な月。
Thursday, 23 July 2009
Sunday, 19 July 2009
昨夜の夢
ちょっとずつ色んなことがずれてて、
でもみんな当たり前に列に並んでいる。
私も列に並んでいる。
私が感じていることを言えるときになって、
一生懸命英語で訴えているんだけれども
肝心な一番いいたい言葉が出てこない。
そして誰も聞く人はいない。
どうしてこうなんだと叫ぼうとして
口をぱくぱくしていたら、
看護婦さんにネギの束で殴られる、
という夢。
太い白ネギの束とかじゃなくて、
細いニラのようなネギの束。
目が覚めて、思い当たることがあって、わーっとー泣きして、さっぱりした。
今日は、上野の国立博物館へいって、
伊勢神宮と神々の美術
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6503
を見た。
でもみんな当たり前に列に並んでいる。
私も列に並んでいる。
私が感じていることを言えるときになって、
一生懸命英語で訴えているんだけれども
肝心な一番いいたい言葉が出てこない。
そして誰も聞く人はいない。
どうしてこうなんだと叫ぼうとして
口をぱくぱくしていたら、
看護婦さんにネギの束で殴られる、
という夢。
太い白ネギの束とかじゃなくて、
細いニラのようなネギの束。
目が覚めて、思い当たることがあって、わーっとー泣きして、さっぱりした。
今日は、上野の国立博物館へいって、
伊勢神宮と神々の美術
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6503
を見た。
Saturday, 11 July 2009
ある日の夜
木曜の夜、くたくたに疲れて帰ってきて、
眠りにつくとき、ゴーゴーいう風の音がしていた。
目をつぶっていたら、脈略のないイメージが次から次へと現れ始めたので、
ああ、今日は眠れそうだ、と思ってほっとしていたら、
しばらくすると
ゴーゴーいう音が私の感情の蠢きの音に聞こえてきた。
「ああ、これは私の感情の音だったか!今日は色んなことがありすぎた」
と確信した瞬間に、
逆に、頭がはっきりさえて、夢から覚めてしまった。
眠りにつくとき、ゴーゴーいう風の音がしていた。
目をつぶっていたら、脈略のないイメージが次から次へと現れ始めたので、
ああ、今日は眠れそうだ、と思ってほっとしていたら、
しばらくすると
ゴーゴーいう音が私の感情の蠢きの音に聞こえてきた。
「ああ、これは私の感情の音だったか!今日は色んなことがありすぎた」
と確信した瞬間に、
逆に、頭がはっきりさえて、夢から覚めてしまった。
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