Sunday, 25 December 2016

最高の結果を引き出す質問力

11月、約半年間編集協力させていただいた『最高の結果を引き出す質問力』が発売になりました。
茂木さんの本に携わらせて頂くと、いつも、作り途中に自分の人生が変わっていることを実感します。
今回は「どんなに絶望的な状況に思えても、やれることはいっぱいある。」
「普段の生活の中でも、工夫できることは無限にある。それをやらないで落ち込んだり、文句を言うだけになったりしてはいないか。」というメッセージを受け取って、
まだ練習中ですが、前よりずっと楽に生きられるようになりました。

茂木さんはこの本の中で、「鍵となる質問が出せること」が重要だと言っています。
鍵となる質問が出せる、というのは、普段漠然と悩んでいることを、実際に物事が一つ動くように、具体的に自分がアプローチできる問題に書き換えるという意味です。
「上司に怒られてばかりでつらい。どうしたらいいんだろう」と漠然と悩んでいるならば、「この人が怒る理由は何なんだろう?」と自分で質問して冷静に観察してみる。
そうしたら、私だけに怒っているわけではなく周りの人にも怒っているということが見えてくるかもしれない。
だったら、私が問題なのではなくて、その人自身が別のことでプレッシャーを感じている時期なのかもしれない。
ならばその人の負担を軽くするような手伝いを探せたら、もしかしたら状況はよくなるのかもしれない。
体調が悪い可能性もある?ならば病院に行くことをすすめてみる。
その人にはそういう感情のサイクルがある?ならば少しの間そっとしておく。
とにかく、仮説を立てて具体的にアプローチができる問題に書き換えてみる。
仮説は全部はずれて、全く状況が変わらない、それどころか悪化するということもありえるけれども、
ある状況に対して、自分で仮説を立てて工夫ができる、ということが質問力なのであって、「やりようがある」ということに気付き、その力がつくことで、救われていく側面があることは事実だと思いました。

鍵となる質問を出すとは、つまり、自分がとにかく一歩動く、ほんのちょっとでも良い方向に物事が動く可能性があることを考えて、実際にやってみる、(とりあえず結果は問わない、)という軽い一歩のことなのだと私は理解しています。

余談ですが茂木さんは、先日、
「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」「それなのにこれも入ってきた!」と私がパニックに陥りそうになっていた時、「アルゴリズムで生きろ」とおっしゃいました。
ついつい完璧を目指してしまうから、「ああ、とても時間内にはできない」と思ってしまうけれど、
アルゴリズムで生きるというのは、
締め切りはいつだからこれに与えられる時間は何日、あれには何日、と冷静に計算して、その時間しかさけないのなら、その分でできることをやればいいということ。
完璧を目指したらいつまでたっても終わらないから、何もできなくなるより、できる分だけやる生き方。
さらに別の予定が入ってきたり、病気になったりして、状況が変わったら、また計算し直して、やれる分だけやる。
やれない分はやれないのだからしょうがない。
アルゴリズムで生きることができる、つまりやれることを自分で考えて生きることができると、着実に経験は積み重なるとともに、不思議と人生が楽しく、軽やかになってくるのだと私は今実感しているところです。
たとえ絶体絶命の状況だと思っても、できることは、その中にはなくても、その外には、意外とあるのかもしれません。
そんな風に私自身が思わされたので、その茂木さんの哲学が伝わるように、編集協力させて頂いたつもりです。

やれる一歩を確実に出す練習をするために、この本がみなさまの助けになったら幸いです。

Amazon(最高の結果を引き出す質問力)






Sunday, 11 December 2016

The idealized box

As a child, by trial and error, I learned “if A, then B”.
If my hand touched things this way, they moved that way.
My action seemed to cause specific reactions, which made me want it happened again and again.
For only a moment of the touch, things were as if in darkness lit up together with me, and I wanted it to be lasted.
The round warm lights came to last, one by one enlarged the world of me, and grew to a bright square box, which began to slide, carrying me.
The inside had to be pure white, the outside was just a shadow.
The box was supposed to slide smoothly until the end I could not even imagine to grasp.
One day, the mainstay of the box cracked and the box rattled and oppressed me.
Each try to rebuild the mainstay with all my strength went good or bad by chance, while the box as a whole seemed to move down, oddly. It might be toward the end I came to be slightly able to imagine to grasp.
The outside world turned up, now taking a form of rugged rocks with strong shading, in which people were wandering around separately.
The resistance of the mainstay was the response of the real world to me.
Relatively the box became smaller and smaller, finally a boy came in and kicked it up into the air.
Farewell, my idealized box.

(Spoken words poetryのための作品No2.)