国際人形劇フェスティバル(International biennale puppet festival in Yogyakarta (Pesta Boneka #4))に参加します。
友人のアーティスト、矢木奏さんがずっとあたためてきた作品のアイディアが、
去年から一年間、彼女がフィリピンやインド、インドネシアを旅して活動して、
様々な人たちに出会ってきたことによって、
ついに形になることになりました。
インドネシアには、日本の文楽にも通じる、長い人形劇の歴史があり、
自分たちの歴史を引き受けて今も新しい物語をつくり続けているpaper moonという団体があります。
矢木さんは、矢木さんで、
アーティストという道を選びながらも、小さな頃から科学に興味を持ってきた歴史があって、
現在、脳科学の実験で、ある操作をすることで、自分という感覚を、別の人や、別の物体に移したり、広げたりすることができることがわかっているのですが、
その実験を使って、作品を作るというアイディアを何年も前からあたためていました。
その彼女が、インドネシアでpaper moonに出会った瞬間を、
わたしはたまたま目撃していていたのですが、
paper moonの代表のリアが、「冬にフェスティバルをやるんだけど、
新しい人形劇の形を探ってる。広義の人形劇として、色んな国から色んな人に参加をしてほしいと思っているんだ。」
というような話を出した瞬間、
奏さんは、目を輝やかせ、
「広義で良いならやりたいものがある」
と言いました。
ただの物体である人形に魂が宿るに見えるのはどうしてだろう?
フィクションって一体何なんだろう?
というように、「人形劇」というキーワードを得ることで、
「自分が他の物体に移る」という科学的実験を作品に昇華させる
最後のピースがはまったということだったのだと思います。
私は、ちょうどその場に居合わせたものとして、また科学者として
その場のお手伝いをすることにして、
また私自身、自己や物語をテーマにずっと研究をしてきましたので、
私は私で、何か発表させてもらいたいと思い、
ずっとやりたいと思ってきたスポークン・ポエットリーに挑戦させていただくことにしました。
そして、もう一人、西山雄大さんという
まさに、「自分が他の物体に移る」実験をずっとしてきた人で、
かつ、人形劇を使って子供を対象にした実験もやっているという、
私たち二人となぞのつながりを持つ科学者がいるので、
その方には、彼の考える科学のレクチャーをしていただきます。
もしもインドネシアにその期間いらっしゃる方がおられましたら、
どうかよろしくお願いいたします。
とっても、とっても楽しみです。
オフィシャル告知 https://www.facebook.com/events/696623903768860/?fref=ts
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